話上手な人が気をつけるべきことって何ですか?

みなさんは、ご自分が話をするのが得意だと思いますか?それとも苦手意識を持っていらっしゃるでしょうか。世の中には、話上手な人とそうでない人がいますよね。私自身のことを考えてみると、あまり人前で話すのは得意ではありませんし、面白い話ができるわけでもありません。そのため、話上手とは縁が無く、どちらかというと聞き役に回っていることが多いものです。

話上手な人は、場を盛り上げてくれますし、周りを盛り上げてくれる存在でもあります。話上手な人が話すと、同じ内容の話がより面白く感じられたり、説得力があったりすることは確かにありますからね。しかし、同じ話上手な人でも、いい印象を持たれる人もいれば、実はそうでない人もいるのです。話上手というところは共通しているのに、何が違うのでしょうか。

それは、ちょっとした気遣いがあるかどうかなのです。話上手な人の話って、聞いていて面白かったりなるほどと納得したり、何かしら心惹かれる部分があります。それはとても素敵なことなので、話上手な人はそれをどんどん前面に押し出していけば人を楽しませることができます。しかし、話が上手い人は、時として周りの人が話に入れていないことがあることに気づかない可能性もあります。

そこで、いろんな話をする中で、時々でもいいので相手の話も引き出すような言葉掛けをしたりしたら、相手にも気遣ってもらっていることがわかりますし、自分のことにも関心を持ってもらえているのだと感じることもできます。しかし、話が上手いからと言って他の人のことを気にすることなくずっと自分だけが話していたら、周りの人は面白くないと感じることもあるのです。

講演会とか独演会とか、そういうのを聞きに行くのであれば、初めからそういう状態を想定していますよね。そのため、壇上に立って話をする人の話が面白く、笑ったり深く考えたりすることができたらそれでいいものです。しかし、そうでない場合は、話をするというのはどちらの話も聞きながら、やり取りをすることで成り立つものですよね。

話が上手い人は、みんながそれをわかっているので話題の中心になりがちですし、それでいいと思います。ただ、その中で周りの人が話せるような場面を作り出すことができれば、よりいいということです。そうすれば、周りの人もその人だけが話しているという印象を受けず、話に参加することができるようになるのです。

話上手な人は、話術があるからこそ話に集中すると周りが見えなくなる可能性があることに気をつけなければいけません。時々は意識して周りの雰囲気を見て、自分ばかりがしゃべっているような状態を作っていないかということだけは確認するようにしましょう。そうやってちょっとした気遣いをすることで、話が上手だといういいところがより引き立つものです。

せっかく話上手という才能を持っているのですから、それをより生かすためにも、周りの様子にだけは気を配りながら話をするようにして見ましょう。そうすることで、周りからの印象がより良くなります。