敬語で話す?親しく話す?相手との距離によって決めましょう

初めて会った相手と、いきなり敬語を使わずに話すという人はあまりいないかもしれませんね。この敬語というのは、相手に敬意を表すという意味ではとてもいい言葉なのですが、親しくなりたい場合には逆に敬語がよそよそしさを感じさせることにもなります。そのため、親しくなった相手となら、敬語を無くすことによってより親しさを感じることもできそうですよね。

そこで、敬語で話すのとそうでないのとをどう使い分けたらいいのかについて考えてみましょう。実は、これは私がすごく悩んだことでもあるのです。

幼稚園とか小学校とか、同じ学年の保護者同士でも、年齢にはかなりの開きがあるものです。自分より年下とわかれば話はしやすいものですし、仲良くなったら敬語を使うことなく親しく話せましたが、自分よりも年上の相手だとわかったら、どう接していいのか迷いました。

私が仲がいい人には私よりも年上の人が多く、いつまでも敬語で話していたらすごく距離を取っているみたいだし、かといって年上相手に普通に話していいものなのかどうか、とすごく考えてしまったんです。でも、本当に仲良く付き合っている人とであれば、たとえ相手が年上であったとしても敬語を使わなくなった時の方がより仲良く話ができたように思います。

逆に、あまり仲良くない人の場合、敬語のままでした。そう考えると、自分が親しみを感じている時には、自然と敬語を無くして話をすることができるようになるものだと思ったのです。そして、私としても、年下の相手であっても、親しい人には敬語を使わず普通に話してもらった方が嬉しいということもわかりました。

しかし、初対面の時からいきなり敬語を使わずに話すというのも考えものかもしれませんね。ですが、それが先ほど挙げたような幼稚園や小学校などの保護者同士といった関係だったら、敬語を使わずに話しかけてもそれほど不自然には思われないかもしれませんね。

ところが、場面によっては敬語を使うのが当然のところもあります。そう考えて一番に思いつくのは、職場なのではないでしょうか。仕事をする上では、どうしても敬語を使うことが必要となりますよね。しかし、社内であっても、先輩社員は後輩に敬語を使わずに話すという会社もあれば、社員同士は敬語で話すよう言われている会社もあります。

敬語で話すよう言われる会社は少ないのかもしれませんが、私が経験した職場ではそう言われました。それから、例えば町内会単位の集まりとか、敬語を使う方が適している場はありますよね。

そういう時は除いて、敬語で話すかどうかということは、お互いの親しさの度合いを表しているものでもあります。そのため、何度か会ううちに相手との距離が縮まってきたと思ったら、敬語を使わずに話をする方がお互いに親しみを感じられて印象が良くなることもあります。いつまでも敬語で話し続けると、逆に距離を取られていると感じられてしまうかもしれませんね。

そのため、仲が良くなってもいつまでも敬語でいるよりは、少しずつ崩して行った方がいいかもしれません。気になるようだったら、相手に一言敬語を使わずに話してもいいか確認してみる方法もありますね。敬語で話す方がいいかかどうかはお互いの距離によって違いますから、どちらがふさわしいかを考えて使い分けられるといいですね。