親しき仲にも礼儀あり!冗談のつもりの言葉に気をつけよう

親しき仲にも礼儀ありとはよく言ったもので、どんなに仲のよかった恋人同士でも、たった一言が原因で別れを選ぶことになったり、親しかった友人が自分から離れて行ったりすることもあるのです。喧嘩して思わず感情的になって言う場合でもまずいのですが、その場合お互いに感情的になっていたということで何とか関係が修復できる場合もあります。

しかし、喧嘩の時でも、言ってはいけないことがあります。それは、相手の行動を否定するのではなく、相手の全てを否定してしまうような言葉を言うことです。例えば、相手の存在を否定するように気持ち悪いとかうざいとか、一緒にいても楽しくないなどの言葉を投げつけることです。だからあなたはダメなんだとか、男らしくないとか、女らしくないとかいう言葉も相手を深く傷つけます。

好きにしてというように、相手を見捨てるような言い方もそうですね。それから、自分ではどうにもできない外見のことを言うのも問題があります。こういうことをされたから嫌だったなどと言われれば、改善の余地もありますし、誤解だと思ったら話し合いをすることも可能でしょう。

しかし、自分の全てを否定されるような言い方をされたら、何を言っても無駄だからもういいやというような気持ちになりますよね。あと、人と比較することも相手を深く傷つける言い方になるので注意が必要です。

それから、たとえ冗談であっても、それと同じような意味合いを含む言葉を言ってしまったら、相手を傷つけてしまいますし、場合によっては恋人と別れたり友人と疎遠になったりするきっかけにもなります。例として、彼の趣味をカッコ悪いと言ったり、彼女に対してもっと女らしくしろよと言ったりするなどです。

軽い冗談で、自分はそんなところも含めていいと思っているとか、かわいいと思っているとかしても、言葉にしてしまったら言い訳ができなくなることもあるんですよね。それから、ヤキモチを妬いてほしくて、つい会社の○○さんはすごくカッコいいとか、かわいいとか言ったとしたら、恋人は自分よりその人の方がいいんだとショックを受けるかもしれません。

友人の場合でも一緒です。相手が失敗した話をした時に、それに乗って「だからあなたはダメなのよ~」などと言ってしまったとしたら、たとえ笑顔で言っていたとしても聞いていて感じのいいものではありません。言った方からしたら、本人が言っているからいいかと思ったのかもしれませんが、自分で言うのと他人に言われるのとでは意味が違いますよね。だから、気をつける必要があるということなのです。

最近では、テレビで芸人さんがかなり過激な突っ込みをする場面もあって、相手に突っ込みのつもりで掛けていた言葉がかなりきつく、実は言われる方はとても傷ついていたという話もあります。言われた方が傷ついているのなら、それは冗談で済まされる話ではありません。そのため、冗談のつもりで言うことでも、相手の全てを否定するような言い方をしたり、しつこく言ったりしないことを心がけましょう。