相手の要求をすべて聞くだけでいいの?人との接し方を考えよう

これは私自身も経験がありますし、こういう経験をしたことがあると言われる人も多いのではないかと思うのですが、何か頼まれごとをした時などに、難しいなとか用事があって忙しいから無理かもしれないとか思いながらも、引き受けてしまうということはないでしょうか。

無理をしてでも引き受けるのは、できるだけ相手の役に立ちたいという思いから来ることもあるのですが、断ったら悪く思われるかもしれないという思いから引き受けることもありますよね。親しい人になら断りやすいこともありますが、逆に親しいからこそ言えないと思う人もいるかもしれません。

それから、役員などに推薦された時、断ったら周りからの印象が悪くなるかもしれないという思いから、いやいやながら引き受けてしまうことなどもありますよね。これはすごく難しい問題で、断るのに勇気がいるからそれくらいなら引き受けた方がいいという思いから、つい何でも引き受けるということもありそうです。

ですが、その対応も場合によっては問題になることがあります。それは、嫌だと言わないことをいいことに、いろんなことを頼まれてしまう可能性があるからです。それが自分のできる範囲のことならいいですが、どうしてもこれは無理だと思えるようなこともありますよね。それを、断れないからと引き受けてしまったら、できないという結果を招いてしまうことも考えられます。

そうなると、最初にできないと言っておいた時よりも、やってみた結果できない時の方が、周りに与える影響が大きいですよね。場合によっては、みんなに迷惑を掛けてしまう可能性もあります。そこで、これならできるとか、何とかなりそうだとか思えない時には、無理をして引き受けて失敗するよりも先に断っておいた方が印象を悪くしないで済むこともあるのです。

ただし、無理だと断る時には、ただ無理だと言うのではなく、その理由を添えるようにした方が感じがいいですね。その時には「悪いんだけど、○○があって今週はちょっと難しい」とか、断るのが当たり前だという感じを与えず、また相手に断る理由も伝わるような言い方を工夫することも大切です。

しかし、事情があって断るのは言いにしても、相手がそれならしかたないなと感じるためには、毎回断っていたら信憑性が無くなってしまいますよね。そこで、普段できることはしておいて、これはという時には断るというように、メリハリをつけるようにしたら断る時にも悪い印象は与えないですよね。普段はしてくれているんだから、今回は都合が悪いんだろうと思ってもらうこともできるということです。

以上のように、いつも何か頼まれたら無理をしてでもするということにも問題がありますし、逆にいつも断り続けるのにも問題があります。自分だって人に何かをお願いしなければいけないことも考えられますから、できることはお互いさまということで快く引き受け、無理なことは無理だと言えるようにすると、頼んだり頼まれたりということで問題が起こりにくくなります。

無理に引き受けてできなければ周囲も困ることがありますので、相手の要求を全て聞くことにも問題があるということを知って、人と接することができるといいですね。