話すのが苦手でもいいんです!おとなしい人でもできること

自分は話すのが苦手だし、あまり積極的に前に出ることができない性格だから、人からの印象はあまり良くないのではないかと思っている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、人それぞれに性格があり、その人ごとの良さがありますので、例えばおとなしい性格だから、それが原因で人からの印象が良くないということはありません。

人は、自分の話をしっかり聞いてくれたり、共感してくれたりする人には安心感を感じるものです。ですから、無理して話をしなければいけないとなどと自分を追い詰める必要はありません。それなら、相手の話をしっかり聞ける上手な聞き役になるという方法もあるのです。それによって、友人や恋人から信頼を得ることもできます。では、どうやったら上手な聞き役になれるのでしょうか。

それは、まずは相手と話をする時にはしっかり相手の顔を見ながら話をすることです。恥ずかしさを感じるかもしれませんが、相手に自分に関心を持ってもらっていると感じてもらうには一番わかりやすい方法です。

次が、相手の話をきちんと聞いているよということを相手に感じてもらうような聞き方をすることです。具体的に言えば、返事をきちんとするということです。これは、ただ返事をすればいいということではありません。時々、相手が言っている言葉を使って返事をすることで、相手に話をきちんと聞いているよというメッセージを送ることができるのです。

これは、私が子どもとの話し方についての講演を聞いた時に知った話です。一見オウム返しに見える言葉が、子どもの言葉をきちんと聞いている証明になるし、子どもが思っていることが言葉になっているのだから、それを返してあげることで子どもは自分の気持ちを親が感じてくれたと思うことができるのだそうです。

そして、それは大人同士の会話でも同じで、ただ返事をするよりは、相手の言葉を使って返事をした方がその人が言いたかったことが入っているわけですから、聞いてもらっているのだと感じさせることができるということです。

全ての言葉を返すとくどくなりそうですが、全てを同じように返すのではなく、ときどきそういう言葉を挟むことによって、相手はより話やすくなりますし、話やすいと思う気持ちがしっかり聞いてもらっているという気持ちになり、印象が良くなるというわけなのです。

それから、信頼してもらうためには他にも大切なことがあります。もちろんおわかりだと思いますが、その人から聞いたことを他の人に勝手に話すなどはしてはいけないということです。人のことを本人の許可なく他人に言うと、それがわかった時には信用を失ってしまいますからね。

そして、最後に、これは話を聞くのとは違う話になりますが、おとなしい性格の人でも、必要な時にははっきりと言葉を発することにも気をつけた方がいいと言えます。それは、例えば挨拶などであれば、ぼそぼそ言われるよりもはっきり言われた方が挨拶される方にイメージよく伝わるからです。それから、返事もはっきりした方がわかりやすいですよね。

話すのが苦手な場合は、無理をして口数多く話す必要はありません。その代わり、聞きかたに気をつけたり、必要な時だけははっきり言葉を言ったりするようにすると、より印象は良くなります。自分らしくいられる中でできることを探してみましょう。